弟子弟子

師匠!話が面白くなりたいです


師匠師匠

ウホ?


弟子弟子

俺は話が面白くなって、モテたいんですよ!


師匠師匠

ウホ?


弟子弟子

いやいや、さっきまで普通に喋ってたじゃないですか…


師匠師匠

実はみんな誤解していることがある


弟子弟子

…え?(俺の言葉は無視か…いきなり話始めたな…)


師匠師匠

俺も昔は話が面白くなりたくて、色々頑張ったよ


弟子弟子

師匠にもそんな時代があったんですか


師匠師匠

あらゆるお笑いのパターンも研究したよ、島田紳助さんが昔DVD紳竜の研究で言っていたように、漫才を書き起こしたりもしていた、バラエティ番組で気になるフレーズをメモったり、すべらない話を真似したりもしていた


弟子弟子

おお…すごいですね…


師匠師匠

しかし、実はそれ以前の問題に気づいたんだ


弟子弟子

それ以前の問題とは?


師匠師匠

ウホ?


弟子弟子

(このノリうぜえな…本当に笑いの研究したのかよコイツ…)




面白い以前にスベっている人に共通する特徴


なんか芸人の真似してスベるやつ

師匠師匠

それは、「バラエティ番組などの笑いは日常ではそのまま使えないということ」と「普通の一般人は面白いかどうかではなく、好きか嫌いかで判断している」ということだ


弟子弟子

どういうことですか?


師匠師匠

前者は簡単だ、以前千原ジュニアだったかな、言っていたけど「すべらない話」は実は聞き手も重要だと。聞き手もプロだからあの番組は成立する…というような類の言葉を言っていたような言っていないような…


弟子弟子

どっちなんですか


師匠師匠

あれは話自体も面白いけど、オチという概念を熟知しているお笑い芸人たちが盛り上げるからこそ、視聴者もオチを認識しているんだよ


弟子弟子

なるほど


師匠師匠

普通の社会だと、話にオチがあるのにそのオチまでいかないことも多い


弟子弟子

そうなんですか?


師匠師匠

ああ、話の途中で割り込んできたリ、妙な議論を仕掛けてきたリ、色々な邪魔というかな、そういうのが入る場合が多いんだよ


弟子弟子

たしかに、師匠キャバクラで「最後まで喋らせろ!」って叫ぶこと多いですよね


師匠師匠

ん?いや、うん、そうだね、まあそれはいいんだが、まあ、そういうことだ、テレビ番組は非常にデフォルメされた世界なので、あれを直接はやらない方がいい、笑い声をいれたり、テロップをいれたり、まあとにかく普通の人の笑いの感度は低い、ただお笑い番組やバラエティは生かし方があるので、それはまた別の機会で話そう


弟子弟子

はい


師匠師匠

よくいるだろ?今年流行った一発芸人みたいな真似ばっかりしてすべってる奴、本人は面白いと思ってやってるんだろうけど


弟子弟子

たしかに、なんか面白いことやろうとしてお笑い芸人の真似してすべっている人、いますね


師匠師匠

だろ?


弟子弟子

はい


師匠師匠

くりぃむしちゅーの上田さんやフットボールアワーの後藤さんのようなツッコミは面白いが、実生活でやられてもくどくなるはずだ


弟子弟子

「アントニオ猪木とあん時のニオイくらい違う」とか「全然話が進まない、1月3日の高速道路か」とか言われてもなんかビビりますよね


師匠師匠

ちょっとクドいだろ?


弟子弟子

はい



普通の人は面白いかどうかの前に、好きか嫌いか

師匠師匠

そもそも普通の人は、これは「客観的に面白いのだろうか?」なんて考えちゃいない


弟子弟子

おお


師匠師匠

お前もそうだろ?「面白いなー」と思っても、実際に「あれ?なんで俺は今面白いと思ったのかな?」とか考えるか?


弟子弟子

そう言われるとたしかに


師匠師匠

だろ?お前もたとえば可愛い子がいて、全然面白くなくても、その女の子がボケなくてもお前のボケにツッコまなくても、なんか面白え!とか思っちゃうんだろ?結局顔なんだろ?なあ、おい、女もそうか?結局イケメンが変なことすりゃなんでも笑うのか?なあ!おい!どうなんだよ!ああ


弟子弟子

落ち着いてください


師匠師匠

ウホ?


弟子弟子

(コイツ…)


師匠師匠

話を戻すが、「あの人面白いよねー」というのは、結局「まず最低限嫌われていない」ということが前提だ


弟子弟子

じゃあ、好かれればいいんですね!


師匠師匠

うん、まあ、そうなんだが…好かれようとするというよりは、「最低限、嫌われない」ということで相手が「面白い人」と認識する土台をつくるというようなイメージだな


弟子弟子

たしかに、嫌いな人がなにやっても笑えないですもんね


師匠師匠

そうなんだよ、笑うというのは感情が密接に関わってくるので、極端な話を言えば「このお笑い芸人、前の自分をいじめてきた職場の上司に似ている」と潜在意識で思うだけでそのお笑い芸人を嫌いになり笑えなくなり、「このお笑い芸人なんか面白くないよねー」とかなったりするからね


弟子弟子

師匠もそうなんですか?


師匠師匠

いや、俺はけっこう客観的、じゃないと面白くなれないよ


弟子弟子

ちょっと深いですね


師匠師匠

ちょっとってなんだよ、普通に深いでいいだろ


弟子弟子

すいません




話が面白い人に共通する特徴は、相手の話の目的を感じることができる


人が話すことには、目的がある

師匠師匠

ここからが今回一番伝えたいことだ


弟子弟子

はい


師匠師匠

話が面白い人に共通する特徴…それは相手がなんで話しているのか?理解していることだ


弟子弟子

え、


師匠師匠

つまり相手の目的を理解しているということだな


弟子弟子

はあ…


師匠師匠

ピンときてない感じか?


弟子弟子

はい、正直…


師匠師匠

まず、ほとんどの奴が面白い面白くない以前に、地雷を踏みすぎなんだ、相手は客観的に面白いか?面白くないか?と考えていないと言ったが、感じが良いか?悪いか?で判断している場合が多い、それも無意識に


弟子弟子

はい


師匠師匠

となると、そもそも感じが悪かったり、相手の意にそぐわない会話を展開すると相手はどう思うか?「そうじゃないんだよな」と無意識に感じることになる、これを普通の一般人はフィーリングというわけだが、そんなもんは幻想だ


弟子弟子

幻想…ですか


師匠師匠

大体フィーリングとか言って適当に結婚した奴ほど、離婚するだろ、「最初はそんな人だと思わなかった」とか言って、これは無意識に最初は気に入られたいから相手に合わせてたけど、だんだん釣った魚に餌はやらないというか、相手に合わせずエゴが出てきたわけだ


弟子弟子

(それは偏見じゃ…)なるほど


師匠師匠

だからまず相手に合わせる、相手の話の目的は何か?見極める必要がある。その際に笑いは不要なんだよ。漫才でいうところのフリの部分だ、漫才であれば客が笑いにきてるからそのフリは短くてもいいかもしれないが、実社会においてはフリは相手に合わせ、まず相手の話の目的を見極める必要があるからじっくり観察する必要があるな、初対面であればなおさら


弟子弟子

いきなり笑いをとりにいくなと


師匠師匠

ああ、この部分は今回のキモなんで、具体例をあげようか



基本人間は、自分の話をきいてほしい生き物、化け物

師匠師匠

相手がダイエットを頑張っているとするよな、そしてその話を聞いてほしいと感じていると


弟子弟子

はい


師匠師匠

一般的にやりがちなのはクソみたいなアドバイスや、面白いこと言おうとして話を脱線させる、ダイエットに関連して自分話をしていつの間にか自分が喋っている…など、要は相手の話を奪うなということだ、その他にも質問をしない、そもそもダイエットに興味ないです、とか相手に言っちゃうのは論外だな


弟子弟子

ああ、僕もよく自分の話をしてしまいます…


師匠師匠

それ自体は悪くないが、自分の話をしても相手の話に戻すべきだな、なぜなら相手はダイエットの話を聞いてほしいと思ってるから。よくその道のプロでもないのにアドバイスしたがる奴や、話を自分にもっていく奴がいるが…もうそういったことしている時点で論外なんだよ、基本人間は自分の話がしたいし主役になりたいので、まずはその話をきく


弟子弟子

なるほど、そこに変な笑いはいらないわけですね


師匠師匠

そう、だけどただ相槌うったりしてもインタビュアーみたいになるんで、合間に「自分もダイエットしようと思って運動したけど、逆に運動した満足感でご飯をめちゃくちゃ食べて太ってしまった」などの自虐話をいれるぐらいでいい


弟子弟子

おおー


師匠師匠

相手は気持ちよく話せた上に、ちょっとそういった個人の体験談というかな、あるあるネタというか、そういったものでクスッと笑えて、最後の印象は「面白い人」になるわけ、質問質問だと尋問っぽくドライになるけど、ちょっと自虐話なんかいれるとお互い喋ってる感もあるし、いい感じに和むだろ、自虐のほかにまだまだ技はいっぱいあるけど、それはまた今度な


弟子弟子

なるほど


師匠師匠

それを笑いのテクニックで相手のダイエットの苦労話を無視したらどうなる?「ダイエットといえば自分もなんちゃら~」と長々すべらない話のような感じで喋ったり、相手の苦労を茶化すような過度なツッコミ、いらないのよ、そこで相手は「この人面白いな~」とは思わない「いやいや、俺話してるんだけど…」となる。それがたとえ客観的に見れば面白かったとしても、だ


弟子弟子

俺も朝バナナダイエットしてるぜ?朝、自分のバナナを食べてもらうんだよ、とかいう下ネタはどうですか?


師匠師匠


弟子弟子


師匠師匠

大事なのは、相手を主体にしているかどうかなので、その下ネタも相手が笑い、その後相手の話に戻ればOK


弟子弟子

…はい


師匠師匠

話すときは、相手は「気持ちよく話せるかどうか?」それだけしか基本考えていないと思え


弟子弟子

でも、建設的な話をしたい時もあるんじゃないですか?


師匠師匠

なるほど、相手が本当にアドバイスを求めている時はそれはすればいい、そこで話の目的を知る…ということなんだ


弟子弟子

相手が自分のことを喋りたいだけなのか?それとも本当にアドバイスを求めているのか?見極める…ということですね


師匠師匠

ああ、それともうひとつ「ただ無目的になんとなく喋っている」という場合もある


弟子弟子

え、


師匠師匠

よくあるだろ、なんとなく気まずいからなんか喋っとけ、って時


弟子弟子

あります


師匠師匠

俺の時もか?


弟子弟子

正直…


師匠師匠

あるのかよ、まあいいや、相手がなんとなく喋りたくて話始めた場合は、その時は自分に話を持って行ってOKだ、なぜなら相手は話のとっかかりとしてダイエットの話を始めたわけだから、苦労話を聞いてほしいという気持ちはないよな?だから「ダイエットかあ、俺もなんちゃら~」みたいな感じで適当に喋ってOKだな


弟子弟子

でも、師匠は会話の時にいちいち考えるんですか?こいつの会話の目的は?とか


師匠師匠

考えるね、ただそんなに難しいことじゃない、相手に質問を投げかけて、会話の目的がありそうだったらしばらく相手に合わせる。会話の目的がない、つまりその場を楽しみたいとかだったら、色々なキーワードを与えて相手にヒットしていく会話を探すか、あるいは自分の話にもっていくかだから、選択肢としてはそんなに多くないぞ
質問⇒目的あり⇒合わせる
質問⇒目的なし⇒色んな角度から質問&自分の話
この2つだけだ。


弟子弟子

でも、それで面白い人になるんですか?話しやすい人だとは思われると思うんですが…


師匠師匠

それはそうだな、だけどほとんどの人がこの前提をわかっていないので、これを理解して実行してやっとお笑いの土俵に上がったことになる


弟子弟子

はい


師匠師匠

今日の話は前提だ、一般社会では「面白い=客観的に面白い」ではないという事実を知ることはなにより重要なんだ、実際には「面白い=自分が気持ちよく話せるから、自分が面白いと感じる」というのが正解。これを知らずにほとんどの奴がお笑いテクニックなんかを駆使しようとするから、悲惨なことになる、ネット上に散らばってる情報もテクニックに偏って実社会では使えない情報か、浅い情報ばかりだ


弟子弟子

たしかに、こういったことがかいてあるサイトはありませんね


師匠師匠

まずは相手の懐にはいることが重要、そうするとハードルが下がるのであとは少しの笑いでも面白くなるんだよ


弟子弟子

今日から意識します


師匠師匠

今日の話は前提。今回長くなったから、また次回だな、具体的に面白くなるにはどうしていくか?を解説していこうと思う。実際に今日の話は車の免許でいえば交通ルール(面白い人の前提)を知った、という感じだ。実際に次回が車の運転の仕方(実際に笑わせる方法)を教えていくから、覚悟しとけ


弟子弟子

はい、車の運転の仕方というのは、例えの中でいえば実際に車に乗るという認識でいいですか?それとも、車の運転の方法論を知るということですか?


師匠師匠

いや、これたとえだから…いるよね~、たとえて言うといちいちその中でさらにつっこもうとしてくる奴、そういうの余分なんだよなー



話が面白い人に共通する特徴まとめ


・面白いかどうかで普通の人は判断しない、好きか嫌いか、喋りやすいか喋りにくいか、気持ちよく喋れるか不快か?

・バラエティ番組やお笑い番組はそのまま使えない(テレビの使い方は、また次回)

・まず面白い人になるには、相手の話の目的を知る必要がある。(実は芸人のように本当に面白くなる必要はなく、その人にとって面白いということが重要)

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