弟子弟子

あ~笑わせてえ~


師匠師匠

どうしたんだい?


弟子弟子

あ、師匠!僕は人を笑わせたいんですよ、みんなの笑顔がみたいんですよ、ぶっちゃけモテたいです、とにかくそのためには笑わせたいです


師匠師匠

なるほど、前回の笑わせる前提の話を踏まえて、今回は具体的に笑わせる2ステップをお前に伝授するわ


弟子弟子

2ステップ!?そんな感じなんですか!?


師匠師匠

うん、巷では色々笑わせる情報が溢れているが、全然だめだね


弟子弟子

はい、僕も色んな情報をみましたが、いざ実践となると…


師匠師匠

そうそう、どうしたらいいかわからなくなるでしょ、そこでこの2ステップよ、まじでガチでゴリゴリに実践的だから


弟子弟子

ゴリラですもんね、ゴリゴリ


師匠師匠

いや、そこはあえてつっこまず流してほしいかな


弟子弟子

(なんか、めんどくせえなコイツ…)



人を笑わせる方法は2ステップ


笑わせるためには、最低限嫌われていないことが前提

師匠師匠

前回のおさらいになるけど、人を笑わせる前の条件は覚えているよな?


弟子弟子

はい、最低限嫌われていないことと、話の目的を知っていること…ですね?


実は話が面白い人に共通する特徴はひとつだけ

師匠師匠

そうそう、人は嫌いな人がなにしても「うぜえ」ってなるから、まずは地雷をふまないことが重要。嫌われるとリカバリーモードになってまずは信頼関係から築いていくフェーズになるから


弟子弟子

リカバリーモード!?


師匠師匠

まあ、それはまた今度解説する。実際には相手が気持ちよく話せるように目的を理解して、それにあった会話を展開していくのがファーストステップ。


弟子弟子

はい


師匠師匠

とりあえず、相手の話の目的は理解したと、流れを汲んだと、その上でどうするか…というのが今回の話


弟子弟子

はい、お願いします


師匠師匠

ずらせ


弟子弟子

…え?


師匠師匠

相手の思っている普通を考え、ずらせ


弟子弟子

え、どういうことですか?



相手の思うことを少しズラすと、笑いになる

師匠師匠

緊張と緩和とか、よく言われるよな?


弟子弟子

なんですか?


師匠師匠

まずはそこからか…例えばすごいイカつい筋肉質でコワモテの男が、オカマ口調とか…社長が真面目な会議でいきなり脱ぐとか…


弟子弟子

ああー、なんとなくわかりました


師匠師匠

人間は「大体こんな感じだろう」と思うことを少し裏切ると、笑うんだよ


弟子弟子

少し裏切る…ですか


師匠師匠

そう、あまり裏切り過ぎても、つまりギャップが大きすぎても今度は笑うに笑えないから、少しというのもポイントだな


弟子弟子

なるほど


師匠師匠

赤ちゃんに「いないいないばあ~」ってやると笑うだろ


弟子弟子

はい


師匠師匠

でもそれもやりすぎて、いないいないばあ~の顔が血だらけで白目むきながら大声で叫んだら、赤ちゃんもドン引きよ


弟子弟子

たしかに…


師匠師匠

なので、ちょっとだけズラすというか、ちょい裏切り、少しギャップ的な、ね?


弟子弟子

おお~なんかわかってきましたよ


師匠師匠

これだけわかってりゃ、あとはもう何でもいいのよ


弟子弟子

巷でいわれているお笑いテクニックも、全部これなんですね


師匠師匠

そう、この基本をわかっていないから、スベるんだよ、つまり大きなギャップをつくりすぎというか


弟子弟子

はいはいはい


師匠師匠

1、相手の思う普通を考える
2、それを少しズラす
⇒笑う
ってこと


弟子弟子

面白くないやつは、とにかく変なことしようとしますもんね


師匠師匠

そう、まず相手が思う普通を考えないといけない、つまり相手によって笑うことってのは違うんだよ、その視点がかけてるとおかしなことになる


弟子弟子

普段おとなしい奴が、何かの拍子にすごい喋ったらめちゃくちゃ面白いですもんね


師匠師匠

そうそう、普段無口な奴がなぜかウミガメの話になった途端、とんでもなく喋るとかね、亀の話になった瞬間やべえ!みたいな


弟子弟子

それは確かに面白いですね


師匠師匠

でも普段すげー喋る奴だと、別に新鮮でもないだろ


弟子弟子

ああー


師匠師匠

例えば普段の職場で一切喋らない重鎮の人が、ラジオ体操を3倍速ぐらいでやるとか


弟子弟子

ギャップですね


師匠師匠

そう、とにかく「普通こうだろ」を少し裏ぎりゃいいのよ




笑いをコーディネート


笑いとは、着くずしである、こなれ感やヌケ感を出していけ!



師匠師匠

どう?


弟子弟子

いや、どう?って言われても…かっこいいですね


師匠師匠

着くずしてるだろ?


弟子弟子

はい、なんかかっこいいです


師匠師匠

その「なんか」っていうのが大事なのよ


弟子弟子

そうなんですか?


師匠師匠

左だと、ジャケット(綺麗め)なアイテムにあえてデニム(カジュアル)だろ?右はカジュアルなアウターだけど色をモノトーンにしてシルエットは細身で綺麗めによせてる


弟子弟子

これ、ギャップ…ですか?


師匠師匠

そう、ジャケットにはスラックス,インナーはシャツで革靴だろ…という普通をずらす。ジャケットにあえてデニムにスニーカー。カジュアルなアウターには原色使ってスウェットにスニーカーじゃね?ってところをあえてのモノトーンでニットにシャツにブーツ。これがいわゆる気崩すということ、雑誌とかでいうヌケ感やこなれ感の正体よ


弟子弟子

おおおー


師匠師匠

ふつうはここまで言語化しないと思うけど、人を笑わせる方法も一緒よ


弟子弟子

というのは?





師匠師匠

こういうこと。つまらない奴というのは、奇をてらいすぎる


弟子弟子

たしかに、視覚的にわかりやすいですね、これがすべるということか…


師匠師匠

まあ、コスプレ大会とかだったらいいかもしれないけどね、つまらない奴って「面白いことしよう」「ウケよう」とかいう気持ちが前面に出て、結果意味が分からないことばかりするでしょ?基本の会話というのかな、相手が想定する普通があって、それをちょっとズラすのが笑いだから、意味がわからなすぎてもダメなのよ


弟子弟子

おおおおー、耳が痛いです


師匠師匠

だから、相手によって面白いは違う、色んな笑いのテクニックがあるけど、「この相手は今何を感じてるのかな?」という配慮があって、初めて成り立つものだから。外側だけ、テクニックだけ学んでも意味がないというのはそういうこと


弟子弟子

まず相手ありき…ということですね


師匠師匠

そう、だから前も言ったけど漫才師じゃないんだから「客観的にみんながみて面白い」と思うことを考える必要はない、俺らは日常生活において普段接する相手とコミュニケーションする上で笑いをとっていけばいいわけでしょ?答えは現場にあるわけ


弟子弟子

あーそういうことですね


師匠師匠

OK?


弟子弟子

はい


師匠師匠

普通の奴ってのは、「これやればいいんだろ」「こういう台詞言えばウケるんだろ」と思ってるんだけど、相手も環境も違うわけだから、絶対的に面白い「セリフ」なんてない


弟子弟子

お笑い芸人の真似する奴とか、サムいだけですからね


師匠師匠

そう、さっきの奇抜な服装だって、ハロウィンとかでやれば面白いかもしれないでしょ?相手が何を求めているのか?によって、同じことしても反応が全然違うわけ。真剣に悩みを話しているのに茶化されたらイラッとするだろうし、失敗談として笑い飛ばしてほしいのかもしれない、相手によって全然求めているものが違うから、まずそこから知る必要がある


弟子弟子

そもそも、笑いにしちゃいけない場面とかもあるわけですね


師匠師匠

そう、相手の思う普通を考え、その通りにいくのか、ズラすのか…ズラしてばかりだとくどくなるし、真面目に普通に話してだけでもつまらないし、それは場面にもよるよね。飲みの席だったらズラしまくってもOKだろうし



結局、「相手目線」が「面白さ」をつくる⇒日常生活では相手にとって「面白いか?」がすべて

弟子弟子

難しいですね…


師匠師匠

いや、難しくないよ。笑いのテクニック覚えて自分勝手になんかやるより、よっぽど簡単だよ。そもそも笑いのテクニックではウケないんだけどね。


弟子弟子

入りが自分ですもんね


師匠師匠

そういうこと、「俺はこれが面白いぜ!ウケろ!」じゃあダメ、まず再現性がない。日常で使うには、繰り返しになるが「まず相手が思う普通はなにか?」という相手目線から考えていく必要があるわけ


弟子弟子

それを自然にやっていけば、モテそうですね


師匠師匠

そう、「相手は何を求めているか?考えているか?」と普段の会話で心がけている奴なんてほとんどいない。だから、圧倒的にモテるし、ちょっとズラすだけで笑ってくれるよ。そもそも信頼関係ができてるわけだからな


弟子弟子

相手にとって普通とは何か?頭にいれて会話するだけだったら、僕にもできそうです


師匠師匠

まずはそこからだな




人を笑わせる方法

ステップ1 相手の思う「普通」は何か?

ステップ2 その「普通」をズラす

⇒結果、相手はそのギャップに笑う、ユーモアを感じる


弟子弟子

わかりました、でも具体的にズラすってどうすればいいのか、という疑問が…


師匠師匠

それはまた次回だよね、まあ少し言うと、「おはようございます」を「おっはようございます」っていうだけでもちょっと面白いわけ。さらにズラすんだったら、「グッドモーニング」とか。英語?みたいな。これ、今言ってるとなんかイマイチだが、日常生活で使う軽めのズラしなんか、こんな感じでOKだから。


弟子弟子

わっかりました


師匠師匠

早速使うのはいいけど、「おっはようございます」というのはちょっと言い方にクセをつけて笑いをとる方法だから、ちょっとお前の言い方違うんだよな、ってか文字で伝わらないよな、この感じ…文字でわかる例は、次出すわ


弟子弟子

はい


師匠師匠

っていいながら、今のは俺だったら「わっかりました~」って流す感じでいくかな、「お前全然わかってないだろ!」みたいな…いや、この辺はなんか感覚的なものがはいるんだよな、それは普段のキャラクターとか、いかにやりなれてるか?みたいなものもはいるから、うーん、まあ、いっか


弟子弟子

(この人、何言ってるんだろう…論理からいきなり感覚的になってきたな…)

松本人志がやっている「お笑いの究極実験」ドキュメンタルとは?